業務内容

①港湾及び漁港構造物の設計

 「みなと設計事務所」は、確かな専門的な技術で「港湾及び漁港構造物の設計」を行います。

 日本の重量トンベース輸出入の99%以上が海運です。また、日本の漁港数は2000以上あり地域を支える拠点となっています。港は我が国にとって大切なインフラです。

港湾・漁港構造物は主に水中にあり、陸上から見える部分はその一部です。水中部分を適切に構築及び維持管理することにより、港の機能が維持され、地域及び我が国全体の経済を支え、そして、国土の保全が担保されます。

当事務所では、港湾・漁港構造物の設計について対応いたします。

②防波堤、岸壁などの基本、細部、実施設計

防波堤、岸壁などの基本、細部、実施設計を承ります。

③鉄筋コンクリートの配筋設計

港湾構造物の鉄筋コンクリート(RC)の配筋設計 を承ります。ケーソン、桟橋、セルラーブロック、L型ブロックなど 。

④構造解析

二次元三次元フレーム解析計算を承ります。桟橋やRC構造物の線形解析。

⑤プレキャスト化の検討

・場所打ちコンクリートからプレキャストコンクリート方式への変更設計も承ります。

・コンクリート港湾構造物のプレキャスト化について
港湾構造物のプレキャスト化については陸上構造物(擁壁、BOXカルバート、道路製品)に比べ自然条件が厳しく、また、利用条件が異なるために規格化が難しいのが実状です。そのため、プレキャスト化の設計費用及び施工費は見積もり対応となるために場所打ち式より割高となり不採用となっていました。

しかし、近年の少子高齢化による生産年齢人口減少や熟練技能者減少、品質向上、耐久性向上、長寿命化、環境負荷低減、早期供用による経済効果、海上施工での生産性向上及び働き方改革などから港湾工事でのプレキャスト化の要望が多くなっています。

ここで、港湾構造物の特徴及び施工制約を以下に示します。

・取付部で断面が変化する。
・隅角部で異形となる。
・施工延長が短い。
・基礎構造の杭や矢板が変化する。
・付帯施設が多くある(曲柱、直柱、防舷材、排水工、車止め、係船環)
・けん引力,防舷材反力及び波浪の作用が大きく一体化する範囲が大きい。
・波浪や潮位が日々変化する。
・クレーン能力、製作ヤード、運搬方法によって施工が大きく変わる。
・施工時、暫定放置状態に波浪を受ける。

 設計としてはまずは、場所打ちコンクリート方式で設計成果をまとめ、その後、施工制約を踏まえてプレキャストの是非について検討します。プレキャスト化には「完全プレキャスト」「ハーフプレキャスト」「プレキャスト+場所打ち」及び「捨て型枠」などあります。また、接合方法については港湾構造物の場合、波浪や潮位変動によりコンクリート硬化時に変形する可能性が高いため注意が必要です。方法としては「機械式継手」「モルタル接合」などあります。

参考文献・土木学会;コンクリートライブラリー148,コンクリート構造物における品質を確保した生産性向上に関する提案,2016(H28).12.15。
・土木学会;コンクリートライブラリー155,高炉スラグ粗骨材を用いたプレキャストコンクリート製品の設計・製造・施工指針(案),2019(H31).3.31。
・土木学会;コンクリートライブラリー158,プレキャストコンクリートを用いた構造物の構造計画・設計・製造・施工・維持管理指針(案),2021(R3).3.1

⑥設計方針のコンサルタント

設計方針のコンサルタント業務を承ります。設計の流れ、問題点、チェック業務。

⑦作図ソフトの受託開発

Autocadの自動作図開発を承ります。定形業務やパーツ部品の自動作図で生産性向上が期待出来ます。